合格者の声:1級(特許専門業務)


【その他】

「イノベーションに繋がる知財の創出・活用のために」 
■SJ さん
■30代
■理化学研究所、技術移転担当部署所属、5年
 
(年齢・所属・年数等は、合格時の2015年4月時点のものです)
アカデミアの研究成果を実用化に繋げる「技術移転(Technology Transfer)」の担当部署に所属しています。基礎研究の中には、未知の市場を創造するイノベーションの可能性を秘めた研究もあり、その研究成果から知的財産を創出/活用する戦略を立案するためには、単に特許手続に精通しているだけでは意味がないと痛感しました。そのような経験から価値評価/資金調達/契約などの部分も含めた幅広い知識の習得の必要性を考え、弁理士ではなく一級知的財産管理技能士の資格を意識するようになりました。
自分の仕事の範囲を画一的に捉えず、多くの知識に触れるように心がけ、日々の自己研鑽を積み重ねていく姿勢に変えることで実務と資格勉強が自然と重なりました。そのように仕事に取り組めば多忙になりますので、年に一回の試験日程との調整が難しかったですが、幸いにも時間の余裕が生まれたタイミングの一回目の受検で合格しました。
勿論、とても難易度の高い試験ですから、簡単に合格できたとは思いません。
知的財産管理技能士は能力を証明する資格ですので、焦って資格勉強に傾倒するのではなく、資格勉強に通じる実務を意識して長年積み重ねた結果だと思います。自己研鑽では、自分に足りない実務知識を徹底的に集めて体系化し、実際に使う場面を想像する、という繰り返しに徹しました。その積み重ねで得られた能力は、知財戦略の立案と知財活用に不可欠です。
今後も、厳しい試験を乗り越えた一級知的財産管理技能士の資格者が増えることが国力に繋がると信じています。

「受検のきっかけ」
■Y さん
■40代
■特許事務所勤務、事務スタッフ(勤務歴9年)

(年齢・所属・年数等は、2012年10月時点のものです)
一般的には、企業の知的財産部勤務者を対象としている印象を受ける本検定ですが、私が受検しようと考えた動機をお話します。特許事務所で資格と言うとまず「弁理士」に目がいきます。しかしながら、実際に四法全てと著作権などを一手に引き受けている事務所は少ないと思います。現在お世話になっている特許事務所においても、95%が特許の案件です。それゆえ、特許について詳しく学びその結果を試したいと考えても、弁理士試験は適当なものとは思えませんでした。その点、本検定の1級では「特許」の分野に特化していたため、挑戦する気持ちになりました。
学習方法としては、民法と民事訴訟法の基礎知識がなかったので、知材関連の民法・民訴の本に3冊ほど目を通しました。また、特許庁の審査基準は情報カードにまとめて、通勤電車の中で読めるように工夫しました。
思うように知識の蓄積ができず焦った時もあります。そんなときは、モチベーションを保ち続けるために、工業大学主催の知的財産法の公開講座にも顔を出してみました。
無事合格できた際、時々過去問の解説をお願いしていた上司に一緒に喜んで頂いたことがうれしかったです。
学習前は出願手続きと期限管理の側面からしか見ていませんでしたが、出願依頼を受ける発明は企業での厳しい選別を受けていること、基本特許については規格の申請していることなど、個々の発明の重みを認識し、この業界をより深く知ることができたことが有意義でした。
民間検定から国家試験になり、本検定の今後益々の認知度アップと普及に期待します。

「クリエーター目線での創作物価値向上を目指します」
■南木 徹 さん
■40代
■産業デザインプロデューサー・マジケ合資会社所属10年

(年齢・所属・年数等は、2012年10月時点のものです)
私は個人会社で工業製品や情報の企画・デザイン・開発に携わっています。大きな組織に所属するクリエーターはともかく、中小やフリーランスのクリエーターは実務で手一杯で、問題が起きるまで知財活用について考える余裕がないというケースも少なくありません。
また、創作行為はフローとして扱われがちですが、知財制度をうまく活用することで、創作物をストックとして扱い、良い創作物の蓄積がクリエーターを豊かにするというサイクルを産み出していくことの必要性も感じています。 私自身は、企画提案の初期段階から知財の活用策を盛り込むようなことを長年行ってきましたが、知財を扱う能力について客観的な評価を得て、他のクリエーターの手助けもしたいと感じておりました。そこで、一級知的財産管理技能士の取得を目指すこととなりました。
私はもともと法学部出身であり、弁理士試験の勉強もしていたことから、試験対策自体は比較的スムーズに進みました。
弁理士と重なる範囲についてはその知識で、それ以外の範囲は、工業所有権情報・研修館のeラーニングコンテンツや、市販の問題集でカバーしました。
初回受検時は基準に一問足りずに涙を飲みましたが、二回目の受検で何とか合格することができました。
クリエーター目線での創作物価値向上への本格的な取り組みはここからスタートですが、仲間のクリエーターたちとともに、より良い創作物がより多く産み出される環境づくりに寄与していきたいと思います。

「中小企業支援に必要な知財知識を体系的に集中して学ぶ」
■T.T(中小企業診断士) さん
■40代
■地方公務員・商工労働関係所管所属4年

(年齢・所属・年数等は、2012年10月時点のものです)
私は中小企業の経営支援を行う部門に所属しています。現在、担当している業務は中小企業新事業活動促進法による経営革新計画の承認を受けた中小企業のフォローアップです。同計画においても知財を活用する事業内容が多く、県発明推進協会と連携しながら計画達成のための提案を継続的に行っています。
私は本検定を3級、2級、そして1級と段階的に受検しました。学習期間は途中に中小企業診断士等の資格取得に専念した時期もあり、足掛け3年かかりました。
1級の受検はそれまでの級とは違い大変苦労しました。その理由は受検対策に必要な学習情報が非常に少ないからです。そこで、私は最初に1級特許専門業務の「試験科目及びその範囲の細目」に従い、特許庁や工業所有権情報・研修館の資料などを中心に基本的な学習内容を収集し通読しました。次に「知的財産管理技能検定1級(特許専門業務)学習の手引き」、知的財産管理技能検定ホームページなどから学科及び実技の過去問を収集しました。そして、過去問を解きながら自前の解説書を作成しました。収集資料と自前の解説書に3回ほど目を通し試験に臨みました。
私は、本検定受検のメリットは知財に関する体系的な学習を受検日をめざして集中して行えることだと考えています。また、名刺に「知的財産管理技能士」と記載することで、訪問先企業で商標権取得の相談を持ちかけられたりと、資格取得後のメリットも実感しています。

「企業実務と大学院での研究の両方に、本資格の取得で得た知識を活かしたい」
■谷津 維則 さん
■36歳
■会社員・特許情報提供サービス会社 調査部門所属5年目
社会人大学院生・国立大学大学院技術経営(MOT)研究科修士課程1年

(年齢・所属・年数等は、2010年10月時点のものです)
私が知的財産の専門家を目指したのは、今から7年程前でした。当時勤務していたIT企業で企画開発を担当し、社外の弁護士や弁理士と共に製品開発やビジネスモデル、ブランド戦略に携わっていました。知的財産権は技術と法律が絡み合う領域であり、私にとって難解であり、「難解であるからこそ、ビジネスチャンスがあるのではないか」と考え、知的財産の専門家を目指そうと考えました。しかし、専門家と言っても、どのように努力すれば良いのかもわかりませんでした。そこで私は、(1)自分のレベルを知る事、(2)明確な到達目標を得る事を目的とし、旧知的財産検定1級(当時)の取得を考え、まずは2級を取得しました。
その後、実務や独学で知識を得る事に加え、特許庁や発明協会が主催する実務者研修、知的財産教育協会とINPITが主催するフォローアップ研修に参加して知識をインプットし、実務でアウトプットする事を繰り返しました。フォローアップ研修は、第1回、第2回と合計2回に二級知的財産管理技能士として参加しましたが、講師である元審査官の先生は審査官の視点で、審査基準に沿った新規性や進歩性の判断方法を説明してくださり、実務面でも大変参考になりました。日々の実務や社外研修を繰り返すうちに、特許に関する実務が体系的に身に付き、今回、一級知的財産管理技能士(特許専門業務)に合格する事ができました。
私は現在、会社に勤務しながら、大学院でMOT(Management Of Technology:技術経営)を専攻しています。知的財産管理技能士の取得について、勤務先での評価よりも、大手メーカーの技術者が多く集まった大学院内での評価がとても高い事に驚きました。MOTに知的財産は欠かせないため、技術者達の知的財産管理技能士に対する評価や関心がとても高いようです。あまりの関心の高さに私は、「同じMOTで学ぶ技術者達に、いつ追い越されてしまうんだろう」と、少々あせりを感じており、気を抜けない状況です。また、大学院では、特許情報の活用についての研究の一環として、同じゼミに所属する弁理士と共に、中小企業支援に取り組んでいます。資格取得により得た知識を活かせる取り組みだと考えています。
知的財産管理技能士は業務を独占できる資格ではなく、自分の能力の証明に過ぎません。能力を活用して初めて意味のある資格です。今後も、このような取り組みを通じて、ますます自分を磨いていきたいと思います。

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